◉大切な骨盤低筋
先日、東京へ行って「骨盤低筋」の研修に参加してきました。
「便秘がなかなか解消されない」「お腹にお肉が付くようになってきた」「年齢とともにお腹があるんできた」という
悩みを聞くことの多い昨今、もしかするとそれらは骨盤低筋のゆるみが原因かもしれません。
◆骨盤低筋とは
骨盤の底にある前方の恥骨と後方の尾骨との間にあるハンモック状にはりめぐらせれている筋肉の総称。
骨盤低筋は子宮をはじめ、身体の大事な臓器、膀胱、膣、直腸などを下から支えている重要な筋肉です。
特に女性は、骨盤低筋が年を重ねるごとに徐々に退化し、出産、加齢、肥満などでも退化していきます。
骨盤低筋が緩んでしまうと、内臓がどんどん骨盤内に下がってきます。
すると、お腹はたるみ、腸が圧迫されて便がスムーズに排出されにくくなるのです。
なかなか便秘が解消されない方などは、骨盤低筋の緩みが原因かもしれません。
また、最近よく聞くようになった尿漏れも、骨盤低筋が緩むことで内臓がどんどん
骨盤内に下がり膀胱が圧迫されたり、尿道が締められなくなるために起こります。
最近10代や20代でも尿漏れを起こしている人が増えているそうです。
更に恐ろしいことは、骨盤低筋が弱りすぎてしまうと、子宮などの臓器を支えきれず、
膣内に落ちてきてしまい、体外に出てしまうという事態も起こりうるのです。
これを「骨盤臓器脱」といいます。
たかが便秘だと思って放置すると、思いもよらない事態を引き起こすことになります。
便秘やお腹のたるみ、尿漏れを軽視せず、対策をとる必要があります。
☆現在の骨盤低筋力をチェックして、簡単なトレーニングで鍛えましょう!
・お手洗いで排尿する際、一瞬止められるか?→止めたいのに止められないかたは要注意!
・肛門をギュっと締めて15秒以上耐えられるか?息を止めずに行ってみてください。
両方出来ない方は、骨盤低筋トレーニングで骨盤低筋を鍛えてください。
~仰向けに寝てトレーニング~(10回1セット。予防には1日5セット。改善には1日5~8セット。)
・仰向けに寝て、脚を肩幅に開き膝を立てる。身体の力を抜き、肛門と膣をキュッと締め、
そのままゆっくり5つ数えます。そしてゆっくりと肛門と膣を緩めます。お休み前にやるのがオススメです。
~椅子に腰掛けてトレーニング~(10回1セット。予防には1日5セット。改善には1日5~8セット。)
・床においた脚を肩幅に開きます。背中を真っ直ぐに伸ばし、顔を上げます。肩の力を抜いて、お腹が動かない様に、
そしてお腹に力が入らない様に気を付けながら、肛門と膣をキュッと締め、そのままゆっくり5つ数えます。
そして、ゆっくりと肛門と膣を緩めます。
電車やバスに乗っている時、オフィスのデスクに座っている時などにオススメです。
~机にもたれてトレーニング~(10回1セット。予防には1日5セット。改善には1日5~8セット。)
・脚と腕を肩幅に開き、手は机につきます。
全体重を両手にかけて、背中を真っ直ぐ伸ばし、顔を上げます。
肩とお腹の力を抜いて、肛門と膣をキュッと締め、そのままゆっくり5つ数えます。
そして肛門と膣を緩めます。台所や洗面所などでもトレーニングできます。
~スッキリ排便!」しましょう~
一番のポイントは「便意を感じたら我慢をしないこと」です!
●排便の姿勢
・上半身をちょっと前かがみにする
・かかとを20度くらいの角度で上げる
●排便時のいきみ方
・お腹の横の筋肉に力を入れる
上記を意識してトイレに入ってみてください。
以上が骨盤低筋に関わるお話と、普段からご自身で出来るトレーニングの方法です。
施術としても、骨盤低筋周りをしっかりとほぐして整える手技をマスターしてきたので、
メニューが出来次第、インターネットのメニューにアップします。
身体の中心部にある、お尻や腰、お腹まわりを中心とした手技で、施術後はヒップアップや
脚の細さが変わります。
新しいメニューにも是非ご期待くださいませ。