◉色々あるアレルギーの病気とその対策について
季節の変わり目などは寒暖さもあり、体調を崩しやすかったり
免疫力が落ちることでアレルギー症状が普段より出やすくなっている
という声をお客様からも聞きます。
今回はそんな悩めるアレルギーについての内容です。
(医学博士 田澤賢次先生の資料より抜粋)
現在、気管支喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などを中心とする
アレルギー性の病気が増えています。
最近の調査ではアレルギー症状を持つ人が15年間で3倍になっていると言われ、
今や日本人の5人に1人もしくはそれ以上の人が、何かしらのアレルギー性疾患に
悩まされているといわれる現代病の一つです。
◆アレルギーとは・・・
「免疫」という言葉を聞いたことがあると思いますが、「免疫」とは
その言葉通り「疫(病気)を免れる」ということで、免疫細胞の活躍
により、病気を予防したり病気を回復させたりする働きです。
身体には、細菌やウイルスなどが外部から体内に侵入してきたときに
それを異物として認識し、排除して身体を守ろうとする防御機能が
備わっています。
一度病原菌に感染すると、次からは同じ病気に感染しにくくなりますが
それは免疫の働きにより抗体が作られるからです。
このような外敵から身を守ろうとする生体防衛機能が「免疫システム」
と言われるものです。
ところが、身体に無害であるはずの抗原(食べ物や花粉など)の2度目以降の
侵入に対しても免疫機能が過剰に働いてしまい、身体にとって都合の悪い
結果を引き起こしてしまうことがあります。
それが「アレルギー反応」で抗原のなかでも特にアレルギーを引き起こしやすい
ものを「アレルゲン」と呼んでいます。
アレルギーといってもその種類、症状は様々です。
抗原つまりアレルゲンの種類によって引き起こされるアレルギー症状も
違ってくるからです。
アレルゲンの種類には、食物・薬物・室内のごみやホコリ
(ハウスダスト=ペット類の毛やダニなど)・花粉などがあり、
アレルゲンによって誘発され、じんましん・皮膚炎・喘息・発熱
などを発症するのがアレルギー疾患です。
◆主なアレルギー疾患
・アトピー性皮膚炎
・気管支喘息
・アレルギー性鼻炎
・食物・薬物・金属アレルギー
・アナフィラキシー
◆体質を改善してアレルギー対策を・・・
現代人の食生活の乱れは、ますますアレルギー体質の人間を作り出します。
食事により吸収されたタンパク質の分解能力の低下が徐々に進行し、
過食気味の食事や運動不足によって免疫力が低下し、ついには
アレルギー物質(アレルゲン)に対応できないアレルギー体質人間へ
シフトしていくのです。
そのようなアレルギーに打ち勝つための対策のひとつが、「健康と体質を
コントロールする」ことにあります。
アレルギー体質を語る上で最も関係の深いアレルギーが食物アレルギーです。
食物アレルギーは、主に卵、大豆、牛乳、またはお肉などの食品タンパク質が
体内でうまく分解されないことから起こります。
肉食中心で高タンパク、高脂質の食生活は、未消化のタンパク質をつくりやすく
アレルギー反応を引き起こすきっかけとなるのです。
その為、この高タンパク、高脂質の食生活を改善すること がまずは重要になります。
さらに食べすぎで栄養過多の食生活が、活性酸素の量を増やし、その活性酸素が
細胞を攻撃するので体内の防衛力を弱め、免疫力を低下させます。
そして飲料水と適度な運動に気を配る必要があります。
人間の身体の60%は水成分で出来ています。
きれいな水を飲み、抵抗力をつけることは、アレルギー体質を改善する上で欠かせない
要素のひとつと言えます。
また運動不足も身体の抵抗力を弱めて 栄養の消化吸収力も低下させてしまいます。
適度な運動を心がけ、腸の働きを活性化させましょう。
◆健康な身体づくりでアレルギー対策を・・・
免疫力の低下はアレルギーを起こしやすくします。
免疫力の低下を招くストレスを解消することもアレルギーへの
対策・対処法において大切なことです。
仕事や人間関係などによりストレス状態が続いて自律神経の
バランスが崩れると、免疫システムにも異常が起こりやすくなります。
過度のストレスにより自律神経に異常がみられたならば、ゆっくりと
深呼吸をして心を落ち着かせリラックスすることを心がけましょう。
ゆっくりと空気を吐き出し、自然に吸う呼吸法を身に付け、毎日習慣づけると
心身の抵抗力が高まり、アレルギーにも強くなります。
またリズムの乱れた生活は、ストレスを溜めやすい体質を作ります。
人間の身体は太陽の日の出と共に活動を開始し、夜は寝るという生体リズムが
刻まれています、
自然のリズムに合わせた規則正しい生活が何より大事です。
早寝早起きを基本とした規則正しい生活リズムを作ると共に、
アロマテラピーやヨガ、自然に触れる、熱中できる趣味をみつける、
運動をするなど自分にあったストレス解消法をみつけて実行しましょう。
以上、現代人の生活において密接な関係にあるアレルギーについてのお話でしたが
日頃の生活習慣を見直すことでも、アレルギーの予防となることが分かりました。
普段から身体や心に無理をしすぎず、気持ちが楽しくなることや自分の好きな時間を
作ることが大切なのですね。
オンオフをしっかりと分けて、時には自分に優しく、過ごしていきたいですね。